1. 琉大生が考案したヘルスツーリズムプランを発表(2022/02/17)

琉大生が考案したヘルスツーリズムプランを発表(2022/02/17)

最終更新日:2022年02月22日

琉球大学の集中講義『ヘルスツーリズム論』が、2月15日から17日にかけて同大学と南城市で開かれました。

同講義は、日本版ヘルスツーリズムの第一線で活躍する産学専門家による日本初の専門講義。NPO法人日本ヘルスツーリズム振興機構の髙橋伸佳さん、西﨑徹さん、橋本竜暢さん、南城市でウェルネスツアーを展開するイーストホームタウン沖縄の相澤和人さんなど第一線で活躍する講師となり、座学と南城市でのフィールドワークが特徴の人気の講座です。

 参加したのは、琉球大学ウェルネス研究分野の荒川雅志教授のゼミ履修生を含む、同大学の2年〜3年生の42名。10チームに分かれて座学とフィールドワークを行い、最終日の17日に海の館・イノー館でそれぞれ考案したツアーを発表しました。

琉大生が考案したヘルスツーリズムプランを発表(2022/02/17)

考案したツアーを発表

斎場御嶽や久高島などをようする南城市は精神資源が豊富で、ヘルスツーリズムのテーマとなる題材が多く、5年ほど前から同講座のフィールドワークの場として活用されています。
荒川教授は「第一線の方の講義を受けて、生きた学びをテーマにできる。商品化につながる提案を期待したい」と、集中講座の意義を語りました。

講座に参加した同大学の国際地域創造学部3年生の眞玉橋光さんは「コロナ禍で外出する機会が減り、家に籠っている方のメンタルケアができれば」と、ターゲットを仕事にやりがいを見出せない県外の20代〜30代の女性にしぼったツアーをチームで考案。

南城市をリラックスできる『サードプレイス』と位置づけ、定員4名で南城市内を巡り、陶芸やヨガ、アロマ体験で自分の精神状態を見つめるプログラムを組み込みました。保護犬のボランティア散歩、地域の人々との交流や仲間と協力して絆を深めるミッションもあり「成功体験が自分の自信につながる」と、ツアーの一押しポイントを紹介しました。

 荒川教授は「観光体験だけではなくミッションがあることで行動変容を促す。地域資源、人との繋がりを感じられる」と評価しました。

今回はコロナ禍を反映したメンタルヘルスに関連したツアーが多くみられました。そのほか、ロコモティブシンドロームを組み込んだ提案など、学生の視点から多彩なツアーが提案されました。