1. ユインチホテル南城、バリアフリー化の推進に向けモニターツアー(2020/10/28)

ユインチホテル南城、バリアフリー化の推進に向けモニターツアー(2020/10/28)

最終更新日:2020年11月05日

ユインチホテル南城と知念海洋レジャーセンターを運営するタピックグループが、バリアフリー化を推進するため、モニターツアーを実施しました。障害者や高齢者に対して、より質の高いサービス提供を目指すためのもの。「沖縄県肢体不自由児者親子の会連合」の会員ご家族が参加しました。

一泊明けてからの朝食後、同ホテルスタッフとのモニター参加者との意見交換が行われました。

  • ホテルスタッフとの意見交換

    ホテルスタッフとモニター参加者の意見交換

  • 真剣にモニター体験者の意見をメモするスタッフ

    真剣にモニター体験者の意見をメモするスタッフ

同ホテルのユニバーサルルームを体験した重度障害を持つ方のご家族は「予約したあと、折り返しの電話をいただき、こちらから説明しなくても丁寧な聞き取りがあった」とホスピタリティあふれる対応に高評価。一方で「ベッドが少し低く、中腰で介助することが多かった。リクライニング機能のついたベッドや、おむつなどのゴミが出るので大型で蓋つきのゴミ箱があるといい」などの注文も。ホテルスタッフは熱心に参加者の声に耳を傾け、メモを取っていました。

  • 今後バリアフリーの整備を進めるため実証

    今後バリアフリーの整備を進めるため実証

  • 腰を屈めることが困難なため鏡を使って

    腰を屈めることが困難なため鏡を使って海中観覧

その後、知念海洋レジャーセンターへ移動し、グラスボートを体験しました。これから進めるバリアフリー整備ため、実際に体験していただき、課題点を検証します。

船底のガラスを通して海中を見るグラスボート。重度障害をお持ちの方は腰を屈めることが困難なため、鏡をつかった観覧にトライしました。鏡の位置をさまざまに変え、一番見やすい位置を発見したとき、参加者に笑顔が咲きました。

同ホテルの砂川卓郎総支配人は「直接、当事者の方々と対話してわかることが多い。事業者としては『バリアフリー化はお金がかかるのでは』と尻込みをしがちだが、少しの工夫やスタッフの意識の持ち方でも解決できることがある。今後は優先順位をつけて課題を解決していきたい」と、ウエルネスツーリズムの実現に向けた意欲を語りました。