1. 稲作発祥伝説が残る、仲村渠で稲刈り(2020/06/28)

稲作発祥伝説が残る、仲村渠で稲刈り(2020/06/28)

最終更新日:2020年07月03日

仲村渠(なかんだかり)稲作会が、毎年恒例の稲刈りを行いました。仲村渠区は、沖縄の稲作発祥伝説が残る地区。これまで儀式としての稲作は残っていましたが、数年前、「伝統の綱引きを残していくために、ワラを自給自足したい」という若者たちの熱意で稲作を復活させました。

  • 仲村渠稲作会の稲刈り
  • 仲村渠稲作会の稲刈り

新型コロナウイルス感染症の影響は伝統保存の場にも及んでいます。今年は伝統綱引きの中止が決定。毎年、観覧客が多く詰め掛け、密になる恐れがあることから苦渋の決断だったようです。

  • 仲村渠稲作会の稲刈り
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今期は雨量が多かったせいか受粉が十分にされておらず、米の生育は良くない様子。しかし、「ワラは来年使えるからね」と稲刈りのメンバーはにっこり。綱引きは中止になりましたが、年の暮れにはワラを使って、地域のみんなで門松を作ろうかと話しているそうです。

人と人との距離を取らなければならない昨今。その一方で、伝統の継承が住民の絆をつないでいます。