高血圧の治療においては食塩制限が重要で、日本高血圧学会では1日6g未満を推奨しています。
また、食塩制限は正常血圧の人にとっても高血圧予防のための意義が大きいと考えられます。
糖尿病や慢性腎臓病の人は正常血圧でも循環器病や腎不全の危険性が高いことが知られており、予防のために食塩制限が重要だと考えられます。
大人になってからの高血圧や循環器病を防ぐためには、子供の頃から食塩を制限することが望まれます。
(*詳しくはホームページもご覧になってみて下さい)
脳血管疾患、虚血性心疾患、糖尿病性腎症で治療中の人の基礎疾患を見ると、高血圧の人が約8割と多くいます。
病気の重症化予防のためにも血圧管理は重要です。
毎年実施される国民健康・栄養調査において、沖縄県は男性9.5g女性7.8gと全国一塩分摂取量が低いものの、南城市(吉富)の調査結果では県平均より多く、全国平均に近い摂取量となっています。摂りすぎた塩分は尿から捨てていますが、肥満があると尿から塩分が捨てにくくなります。
その結果、体に余分な塩分が残り血圧が上がってしまいます。メタボの多い沖縄では減塩も大事な食生活のポイントになります。