「手水の縁(てみずのえん)」歌碑

沖縄の伝統芸能、組踊りの中で、唯一恋愛物を描いた作品です。組踊りは、中国からの冊封使をもてなす余興芸能として演じられていました。作者である平敷屋朝敏(へしきやちょうびん)は、琉球の三司官らを批判したとして処刑されました。そのためなのか、この作品が公的な場で上演されることはありませんでした。主人公 山戸(ヤマトゥー)は、川で髪を洗う美しい娘 玉津(タマチィー)にひとめぼれ。山戸は「あなたの手で水を汲んでください」と、玉津に頼みます。それが縁で、二人は結ばれますが、身分の違う二人を玉津の父親は認めていませんでした。劇中に流れる述懐(ジュツクェーブシ)や東江節といった多くの名曲が、二人の恋の行方を感動的なものへと導きます。愛しい人の手から水を汲んでもらうこと。それが男女の縁を結ぶと、この物語は伝えているのです。

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