久高小中学校の前身は、明治19年に15人の生徒で塾としてはじまりました。その後、明治38年に久高尋常小学校として設立。それから百年。

この日は島を挙げてのお祭り。南城市立久高小中学校の新校舎落成と創立100周年を祝う式典と祝賀会が行われました。久高島の歴史に新しい1ページが刻まれる日です。
祝賀パレード/子どもたちのエイサー
祝賀パレードでは島を一周しながら、子どもたちがエイサーを披露しました。
今朝まで曇りがちだった空模様。子どもたちのパーランクーの音が鳴り響くと見る見る空が晴れていきました。
暑さの中、子どもたちは島の4か所でエイサーを踊り切りました。今年4月、本土から久高島に転入してきた久高島留学センターの中学生も、わずか3か月足らずでエイサー衣裳が板についています。
おばあたちも軒先に出て、手を叩いて盛り上げます。中には子どもたちの凛々しい姿に、涙する人も。100年の重みと、「子どもは島の宝」と言う島の人々の思いが表れているような涙でした。 |

|

卒業生や出身者もお祝いに駆けつけ
90周年のときにタイムカプセルを埋めた卒業生も島に戻ってきました。卒業生のひとりは自分の日記を見ながら照れ笑い。「この日記によると、今頃ニューヨークに住んでるはずなんだけど(笑)」。この島から夢見た子どものときの未来予想図に目を細めていました。
 タイムカプセル開封
|
 新しい教室。ここから新しい思い出が。
|
記念式典
♪「うるま文化を培えし 祖先の遺風をうけつぎて 〜」。 式典では最初に参加者全員で校歌を斉唱。来賓の方々からのあいさつでは、先人たちの苦労をねぎらい、子どもたちを守り育ててきた熱意をたたえる言葉が繰り返されました。
児童代表のあいさつに立った安里君の言葉です。 「たくさんの人が今日のこの事業を成功させようと頑張っている姿を見てきました。やさしさ、思いやりを持っているこの島は、ぼくの宝であり、誇りです」
 みんなで校歌斉唱
|
 功労者に感謝状授与
|
祝賀会
祝賀会の乾杯もまた特別。30年ぶりに復活した神酒で乾杯しました。白く濃厚な神酒は久高島に伝わる特別な製法で作られたもの。お祭り中でもさらに特別なお祝い時にだけ飲むのだそうです。
また、久高島での伝統的なお祝い料理はニガナと刺身を和えたもの。この刺身も、唐揚げの魚も、この日のために島のみんなが追い込み漁で採ったものです。
ステージでは島の人たちが唄、三線、踊りと次々に晴れの日を祝います。ここでも子どもたちは大活躍。
神の島と言われる久高島の長い長い歴史の中でも、この日はみんなにとって思い出深い一日となったに違いありません。 |


|
 小学生二人による「海のちんぼらー」
|
 かわいい踊りに拍手喝采
|
 PTAによる校歌ダンス。
|
 島の中学生「ふぼーりーず」の歌と演奏。
|
 最後はやっぱりカチャーシー。老若男女入り乱れて。
|