1. 前川区の寄鍬が復活上演(2019/10/12)

前川区の寄鍬が復活上演(2019/10/12)

最終更新日:2019年10月19日

昔の農作業の様子を描いた劇『寄鍬(ユシグェー)』が、前川区の観月会で上演されました。
 
  • 前川区の寄鍬が復活上演
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市無形民俗文化財の寄鍬は4年に1度の間隔で披露されてきましたが、青年会の人数減少などで7年前のエイサー(盆踊り)での演舞を最後に上演ができない状態が続いていました。今回、区の伝統芸能保存会や青年会が協力して復活上演を果たしました。

地域から復活を希望する声があがり、2年がかりで上演にこぎつけた保存会の玉城健会長は「前川区は保存すべき芸能が多い。地域の皆さんの協力があって実現できました」と喜びました。知念信光区長は「区の発展にもつながる。いい観月会にしてほしい」と期待を寄せました。

 
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約140年前に真和志間切上間村より伝授されたとされる寄鍬は、当時の農作業の状況を演劇化したのもので、出演人員は24名で構成されます。鍬で畑を耕し、ウズンビラで田を掘り起こす勤勉な農民達が、遊女を連れて遊びにいく役人をちょっとからかうユーモアに富んだ劇です。
 

前川区の寄鍬が復活上演

1ヶ月の猛特訓で本番に挑んだ青年達の見事な演舞に、会場から大きな拍手がおくられました。
 

前川区の寄鍬が復活上演

この日に上演された区のもうひとつの市無形民俗文化財『アヤグ』と寄鍬の両方に出演した知念寛弥さんは「四年後も上演できるように、稽古を続けて伝統を継承していきたい」と語りました。