1. 住民も幸せな観光って? 観光まちづくりゆんたく会(2019/03/26)

住民も幸せな観光って? 観光まちづくりゆんたく会(2019/03/26)

最終更新日:2019年05月09日

南城市では第2次観光振興計画において「持続可能な観光まちづくりを目指す」としています。では「持続可能」とは一体なにで、どうすれば実現するのでしょうか。その問いを地域住民に投げかける「観光まちづくりゆんたく会 vol.1」が市役所大会議室で開催されました。

観光商工課の呼びかけに集まったのは70名以上。市内の事業者、議員、自治会長、一般市民など、その顔ぶれは様々。主催者も「これほど集まるとは」と驚いていました。事業者だけでなく、地域を巻き込んだ南城ツーリズムの裾野の広さを感じさせます。

市の担当者より、観光まちづくりにおける現状や取り組みの説明を受けた後、グループに分かれてお題を議論しました。そのお題は「観光と感幸の違いは何ですか?」。

時間を区切って数回、グループをシャッフル。「答えを出すというよりも、今回は横のつながりをつくる第一歩」と語るのは観光商工課の担当者。最初は戸惑っていた参加者ですが、時間を追うごとに和気あいあいとしながらも、議論に熱をおびてきました。

いざ発表となると、出てくる「観光」と「感幸」の違いの数々。ハードとソフト、見えるものと見えないもの、体と心、スタートとゴール。

様々なキーワードから派生して漏れ出る、参加者からのつぶやきも気づきにあふれています。

「観光者だけでなく、住民も幸せにならないと、持続可能じゃない」
「無理して『おもてなし』をするよりも、私たちの『普通』に価値がある」
「観光客と住民の温度差を埋めるためには、心の通い合いが必要では」

オーバーツーリズムの弊害が叫ばれ、観光客と地域住民の軋轢が全国各地で深まっている中、その問いをあえて当事者である住民に投げかけたこの日のゆんたく会。今後も継続的に開催予定とのことです。参加者それぞれの心の中に生まれた小さな気づきが、持続可能な観光まちづくりの種になる。そんな予感に満ちた時間でした。