

2012年1月24日
南城市では男女共同参画社会の実現に向けて「男女(ひと)がともに輝き、自然と文化あふれる福寿のまち南城市」という基本理念を掲げています。これらの理念を広げるために、シュガーホールで「第2回 なんじょう輝きフェスタ」を開催しました。
第1部は講演会。沖縄キリスト教学院大学准教授の新垣誠氏を講師にお迎えし、「ふたりでハッピーライフ 〜カップルで取り組むジェンダー〜」と題してお話していただきました。
講演はまず、会場にいる隣りの人とジャンケンをすることから始まりました。ルールはあとだしで、あとから出すほうが負けること。これが結構むずかしいんです。
「実はジャンケンは勝つべきものだと体にしみついているんですね。血液型も同じ。科学的根拠はないのに、どこか私たちは血液型性格判断を信じ込んでいる」
そこが血液型判断の怖い所だと新垣氏は指摘します。『私はA型だから几帳面だ』『あなたはO型だからおおらかだ』と社会的に作られたイメージにしばられ、そのイメージで相手と接し、自分を判断する。そのうち、思い込みから実際にそういう性格になっていくのだと。
「血液型だけでなく、男女や人種と言った社会的イメージにしばられていないでしょうか。問題なのはそれで不自由になり、不幸になっている人がいないかということ。社会的イメージはあとだしジャンケンのように、一度染み付いてしまうとなかなか抜けない」
女性が産休や育休をとる時、周囲は「お金をもらいながら休んで・・・」と考え、本人は「会社に迷惑だから辞めたほうがいい」と考えるパターンが多いとのこと。女性は経営にとってお荷物なのでしょうか。結局はこれも周囲と本人の思い込み。新垣氏は出産と言う経験を会社は経営に活かすべきだと言います。
「考えてもみてください。子どもを産むということはどれだけすごい経験なのか。出産という経験を社会は評価しているでしょうか。もちろん、厳しい現実はあるでしょうが、出産を経験した女性が会社にきっと役に立つときがくる」
他にも「女性ドライバーは運転が下手だ」「女性が性暴力を受けるのはファッションのせいだ」などの思い込みの事例も紹介されました。実際は交通事故の発生率は男性のほうが圧倒的に多いし、露出の多いファッションをしているからといって男性が女性に性暴力をする正当な理由になりません。
新垣氏は副題に「カップルで取り組む」と謳った意味を訴えます。
「例えば、旧盆や旧正月の沖縄の風景。女たちは台所であくせく働き、男たちは座って呑んでいる。私が台所を手伝おうとすると、女たちや男たち両方から『男は座ってなさい』と叱られます。社会の中で植え付けられたイメージは自分ひとりでは変えられない。社会全体で変えていく必要がある。もちろん文化を捨てる必要はありません。ただ、そこで不自由になり、不幸になっている人はいないか、確認する必要があるのです。お互いが自由に幸せになるために、カップルや家族みんなで考えていきましょう」
この他、保育園児と劇団賞味期限によるアトラクションが行われたほか、第2部では4組の夫婦の物語を通して家族の絆や命の大切さを描いた映画「うまれる」が上映され、会場からは感動の拍手が沸き上がりました。
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